OLからの脱出8退職願を出しましたとにかく会社はやめよう。
けれど、「やめる」の一言がなかなか、言えず、あっという間に会社でも古株になってしまいました。
そして、ようやく、「やめます」と公言した私です。
当時、私の勤めていた会社では、退職は1年前に申し出ることになっていました。 すると、退職願を出してから、実際に辞めるまでの1年間、たくさんの意見を聞かされます。 まずは上司からの引きとめ。 やめることが明らかになると、回りの男性社員からの声、声、声。 結婚退職じゃない女子社員の退職に、周りの反応はキビシーのです。
「辞めて、どうするの」 「世間は厳しいよ」 「何か伝手があるの」 「世間は甘くないよ」 などなど。 今思えば、保守的な会社の社員ならではの親身なアドバイスだとわかるのですが、当時の私には騒音以外の何ものでもありませんでした。 だって、何を言われようと、もう退職届けは出してしまったのですから!! そんなある日、結婚退職予定だったある女子社員が、退職届を撤回した話が伝わってきました。
へぇ、退職届って撤回できるのか・・・。
もしかしたら、私は取り返しの付かない決断をしたのかな。
自分をどんどん見失ってしまいそうです。
私も、まだ間に合うかもしれない。
もうこんな大きい会社、二度と入れないかも。
名前の通った名刺は二度ともてないかも。
一人ぼっちでの船出が、不安でいっぱいだったのです。
そんなある日。
本部長から呼ばれました。
なんだろう? と思って行って見たら、「金一封」を渡されたのです。
「なんすか? これ・・・」と私。
「イヤ、君はよくがんばってくれた。引継ぎもがんばってくれ」
1万円が入ってました。
・・・・・。 当時の私、よほどじたばたしていて、見苦しかったんだろうなぁ。同情してくれたんだろうなぁ。
やさしい本部長でした。今でも懐かしく思い出します。
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